昨日、ドッグトレーナー仲間と一緒に参加した「ペット防災対策に関する研修」は、私にとってとても有意義で、そして今すぐ行動しなければと思わされるものでした。
災害は、いつ・どこで・誰に起きるかわかりません。
だからこそ、愛犬の命と安全を守るためには、平常時からの備えがとても重要です。
研修では、実際に地震や豪雨の被害にあった地域での体験談が多数紹介されました。
印象的だったのは、「避難所に犬を連れて入れなかった」という多くの飼い主さんたちの声です。
避難所にはアレルギーや苦手意識のある方もいるため、ペット不可のケースがほとんど。仕方なく車中泊や屋外での生活を余儀なくされた飼い主とワンちゃんたちの厳しい日常がリアルに語られていました。
中には、ストレスや寒さ、暑さで体調を崩してしまう犬たちもいたとのこと。
改めて、「うちの子は大丈夫」では済まされない現実があることを痛感しました。
そんな中、キーワードとして繰り返し出てきたのが「クレート(ハウス)トレーニング」です。
普段からクレートに慣れていれば、避難先でも落ち着いて過ごすことができるだけでなく、衛生面や安全面でも管理がしやすくなるといいます。
「クレートが嫌い」「閉じ込めるのがかわいそう」という声もありますが、それはあくまで”人間の視点”。
犬にとってのクレートは、安心できる自分だけの部屋のような存在です。
災害時に限らず、動物病院やホテル預かりなど、クレートが役立つ場面は意外と多いのです。
私が研修で特に印象に残った「家庭でできるペット防災対策」をいくつかご紹介します。
これらは、どれも今日からでも始められる「小さな準備」。
けれどその一つひとつが、いざという時に大きな安心感になります。
災害は、ある日突然やってくるかもしれません。
そのとき、焦らず冷静に動けるかどうかは、今どれだけ準備をしているかにかかっています。
「うちは大丈夫」と思っていた人たちが、被災して初めて現実を知る。
そんな後悔をしないためにも、「ハウスに入る練習」「防災グッズの準備」「避難先の確認」を、今日から少しずつ始めてみませんか?
私自身、今回の研修で多くの気づきを得ました。
そして今後は、ワンちゃんたちの命を守るトレーナーの立場から、飼い主の皆さまへ防災の大切さもお伝えしていこうと決意しています。
どうか皆さまも、大切な家族のために――
備えを「特別なこと」ではなく、「日常の一部」として、取り入れてみてください。