最近、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という感染症のニュースを耳にすることが増えてきました。
これは、マダニが媒介するウイルス性感染症で、人も動物も感染する可能性があります。特に犬を飼っている方は、野外活動が多い分、注意が必要です。
SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)は、SFTSウイルスを持つマダニに咬まれることで感染するウイルス疾患です。
感染すると、発熱・嘔吐・下痢・倦怠感・血小板減少などの症状が出ることがあり、重症化すると命にかかわるケースも報告されています。
マダニは森や草むら、公園の植え込みなどに潜んでおり、散歩中のワンちゃんが咬まれて体に持ち帰ることもあります。特に春から秋にかけて活動が活発になるため、夏場は注意が必要です。
最近は、ペットの犬や猫が連れてきたマダニに咬まれて飼い主が感染した事例も確認されています。
犬自身が感染症を発症しなくても、飼い主にとっては大きなリスクとなり得ます。
無理に引き抜こうとせず、動物病院または皮膚科に相談するのが基本です。
マダニは皮膚にしっかり食いついて離れず、無理に取ると口が皮膚に残り、炎症や感染症の原因になります。
また、マダニがついていた、咬まれた跡がある場合は、数日〜2週間は体調変化に注意し、発熱や倦怠感があればすぐ医療機関へ相談を。
SFTSは確かに怖い病気ですが、正しい知識と予防策を講じることで、リスクを大きく減らすことが可能です。
愛犬と過ごす楽しいお散歩時間を守るためにも、ぜひこの機会にマダニ対策を見直してみてください。
大切な家族と健康に、安心して夏を楽しめますように。